一つの型で4つの小型ジグを自作してみた 結果はどうなるのか?

ルアー釣りはお金がかかる。いろいろなルアーがあり、ほしくなるからだ。
しかも、釣りに行けば必ず2個~3個は根掛かりし、ロストしてしまう。

そこでメタルジグくらいは自作できないか、ネットで検索すると自作セットを販売しているフィシングメイトさんでダウンロードした作り方を手本にして、1つの型からメタルジグを同時に4つ作ってみることにした。

このサイトで買ったものはジグ作成セットとウレタン600mlだ。
型を作るのに必要な道具は下記に記載した。

皆さんのメタルジグの自作の参考にしてもらえるとうれしく思います。

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ジグの型の作り方

必要な部品及び工具

  • 厚み十ミリほどの板 2枚。
  • 伸ばした粘土をのせる板。
  • ジグ作成キット。
  • TANITA デジタルはかり
  • シリコンを混ぜる容器
  • 割りばし(シリコンを混ぜる)
  • カッター(シリコンを削る)

画像はクリックすれば大きくなります。

jig-making1
まず、自分が好きなジグを選ぼう。
スピンテールジグを自作しているサイトがなかったので選んでみた。

フックやブレードはできるだけ外しておく。

jig-making2
空気抜きの道を考えながら、型の大きさを決定する。

大きいほうが作るのは楽だが、型を作るシリコンが足りなくなってしまうかもしれないので、できるだけ小さく作ってみた。

ブロックの高さは2段である。

jig-making3
ブロックよりも広く均一に伸ばした粘土にジグを埋め込んでいくのだが、粘土を平らに伸ばすためには両端に厚さ1cmほどの板を用意して、付属品の伸ばし棒で伸ばしていく。

均一に伸び、ブロックよりも大きな平らな粘土にジグを半分だけ押し込む。

粘土はよく練って柔らかくすれば使いやすくなる。

jig-making4
ブロックの外周にはテープでおく。
組んだ状態で作業をするためだ。
作業途中でバラバラになっては非効率だ。
jig-making5
ジグのアイのところは粘土を埋めずに掘っておく。

自作したアイは長さがそろえて作るのは難しく、長さは違うことの方が多い。
少し長めに掘ったほうがアイをシリコンにセッティングするのがに簡単になる。

この時、作業がやりやすいようにブロックを外してるが、大体の粘土に対するブロックの位置を決めておこう。

jig-making6
2つの型を合わせる時に使用する突起を付属の筆の反対側で5mmほど粘土に押し込む。
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粘土にブロックの位置を確認しながら、押し込む。鉛を流し込む注入口とエアー抜きの位置をシャーペンの先などで書いておく。

注入口とアイは重ならないようにずらしておこう。

エアー抜きをルアー2個で1か所にしてみたが、2か所あったほうがいいかもしれない。

jig-making8
シリコンには硬化剤を入れることで固まる。

多く作り過ぎるともったいないし、足りないと面倒なのでシリコンが何グラム必要か計算してみた。

ブロック内の体積は縦×横×高さで出てくる。
ここで出てきた体積をとする。
買っている円柱の管に入ったシリコンは1kg。

容積はわからないので計算してみる。
計算式は3.14×半径2×液面の高さになる。
ここで出てきた容積をとする。

シリコン側は容積と重さがわかった。一方ブロック側は容積だけがわかる。
同じシリコンなのでブロックの重さを求めるには比を取れば計算できる。

1:A=X:B(X:求めるブロックの重さ)
すなわち X=B/Aになる。
計算で出てきたXの4%の硬化剤をまぜる。すなわち
全部で104%になるわけだ。本当は343gで
よかったのだが、硬化剤を少し入れ過ぎてしまった。

チェリー(管理人)
底に濃いシリコンがたまっているのでよく混ぜよう。
硬化剤とシリコンも空気が入らなようによく混ぜよう。
底にあるシリコンは硬化剤と混ざっていないため、硬化しにくい。
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硬化剤を混ぜたシリコンを筆で気泡ができては困る個所(ジグ周辺や位置調整のへこみ)に丁寧に塗っていく。
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よく混ぜたシリコン材をすべてブロック内に入れてみた。
計算通り満杯であった。
もうすこし少ないほうがいいだろう。

12時間ほどで完全に硬化する。
夏場であったらもっと早く硬化するだろう。(今回は冬に作成)

出来上がりの目安は表面がべとつかなければ大丈夫。

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裏面についている粘土を取っていく。
ジグ本体が外れないようにやさしく粘土を外していく。
チェリー(管理人)
シリコンからブロックはまだ取り外さないこと。
jig-making12
ブロックについたシリコンや型用のシリコンについた粘土はカッターの上面などできれいに取り除こう。

きれいに取れたら、ジグ本体が取れないようにやさしく中性洗剤でシリコンを洗う。
やさしく丁寧にね。

jig-making13
ジグ側を上にしてブロックに新しくブロックを2段積んでいく。

ここではもうブロックが作業途中で外れることはないのでブロック外周にテープは必要ない。

jig-making14
離型剤である。これをジグが付いたシリコンの表面に筆で塗る。

シリコン同士が接着しないために使用する。
石鹸水や油などでも代替できるはずだ。

しかし、石鹸水や油では型を作った後に洗わないといけないと思う。
この離型剤はアルコールのような香りがしたのでベタベタしないので洗わなくても大丈夫と思う。

jig-making15
今回はシリコンを流す前に筆で塗っておく必要はない。

型の表面が凸になっているので気泡になることはない。

jig-making16
同様に12時間ほどしてシリコンが硬化しているか確認しよう。
ブロックすべてをを取り除くとシリコンのバリがけっこうできている。
きれいに取っておく。
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ブロックに付いたシリコンはピンセットできれいに剥がれる。
意外にこの作業は楽しい。
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角のバリやブロックからはみ出たもバリもきれいに取ったら写真のようにきれいになる。
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シリコンを2つに割ってみた写真だ。
もうジグ本体は必要ないので外してもOKだ。
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鉛の注入口とエアー抜きを左右のシリコンが均等になるように掘っていく。

鉛の注入口はそそぎやすいように漏斗(じょうご)のような形に削ろう。

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2つのシリコンが削れたら溶けた鉛があたる部分すべてに表面処理剤を筆で塗ってみた。

筆で塗っただけではシリコンから飛んでいきやすいので、手で塗り込むようにした方がいい。

この表面処理剤は触った感じアルミの粉のようだ。

溶けた鉛は鉛の溶解温度327.5度以上と高温になるのでシリコンが直接当たると溶けてしまうためであると思う。
ちなみにシリコンの耐熱温度は200度程度。

表面処理剤がない人は金属類の粉でも代用できるだろう。

jig-making22
アイを入れずに2つのシリコンを付属の木枠で止めてみた。
これでジグの型つくりは終了だ。


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さて次は型に鉛を流してみよう!

どんなのができるのか楽しみですね。

ワイヤーリングプライヤーをを使えば簡単にきれいにルアーのアイを作ることができます。
強引に使用するとワイヤーリングプライヤーの先端が簡単に折れてしまいます。

使い方に少しコツがあって、そのコツさえわかれば、誰にで簡単、きれいにルアーのアイを作ることができます。
必要な材料&使用工具

ワイヤーループプライヤーを使ってピアノ線(ステンレス製)をきれいに曲げる

piano-wire1
ルアーのアイ作りにはステンレス製のピアノ線と0.5mmと0.9mmを使用。
使う道具はワイヤーリングプライヤーとプライヤーを使っている。

プライヤーの先端にはギザギザが付いていて少し強引に使うと、ピアノ線に傷がついてしまう。

それが嫌な人はギザギザがなく、傷がつかないジュエリープライヤーがある。

ギザギザがないと滑りやすいのが難点だ。

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0.9mmのピアノ線を使って、ワイヤリングプライヤーで少しつ力を入れて曲げてみよう。

ワイヤーリングプライヤーの先端は3段になっている真ん中の直径3mmのところを使う。

チェリー(管理人)
力いっぱい握らないこと。
先端部は焼き入れ処理がしているので、摩耗には強いが、強度は落ちてしまう。
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もう少し曲げたい場合はワイヤーリングプライヤーを支点に手を使って曲げる。
簡単に曲がるはずだ。
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ルアーのアイのように円を作りたいのであれば、先ほどの曲げた場所をずらしてワイヤーリングプライヤーで曲げていく。

ピアノ線の端部分は曲げにくいので、両方のプライヤーを使ってピアノ線を曲げる。

使い方は同様でワイヤーリングプライヤーは支点に使う。

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ワイヤーリングプライヤーとプライヤーを使うことでピアノ線の端部も折れることなく曲げれる。
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コツは少しずつ少しずつ移動させてはワイヤーリングプライヤーで曲げていこう。

最後のピアノ線が折れ曲がるところはプライヤを使用しなくても手で曲げることもできるはずだ。

piano-wire7
こんな感じでいかがでしょうか?
「もう少しきれいに曲げて!」と思われたかもしれませんがこれを何十個作るとなれば、これぐらいで十分である。

別に売るわけではないからね。
そのには40個ほど作っってみたら手が痛くて手の皮がむけそうになってその日はやめにした。

鉛を流す

pour-lead1
ルアーのアイのピッチ(アイとアイの長さ)をなるべく正確に作るために、木の板にルアーを置き、アイに入るギリギリのクギで止める。

すべてのクギのアタマをディスクグラインダーで
落した。ディスクグラインダーと言えばマキタ製だ。

マキタ製が高いと思うのであればE-value製であれば2000円台で買える。

ルアーを作るのであれば必需品である。

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メタルジグのアイのピッチをそろえるには何度も何度も確認しながら曲げていく。
この確認作業がとても重要である。

このピアノ線は0.5mmを使用した。
0.5は曲げやすい。

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スピンテールジグのピアノ線は0.9mmですごく硬く時間がかかる。
1個曲げるのに10分近くかかってしまった。

ピアノ線を曲げ終わったらシリコンの型にセットして。木の枠をボルトで固定する。

シリコンの型を木の板で固定するときにシリコンは柔らかいので力を入れればいくらでも締まる。

締め過ぎるとルアーが痩せてしまうので、シリコンが完全に固定できるよう程度で締めるのをやめる。

チェリー(管理人)
目安としてはボルトの締めが少し強く変わってから
1周閉めるぐらいでいいだろう。
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卵焼きのフライパンに鉛を入れ、ガストーチで溶かしていく。

10分もあれば溶ける。

チェリー(管理人)
家庭用のガスボンベを使ったガストーチもあるがこれでは鉛は解けないので間違わないように注意が必要だ。

ガストーチ専用のガスを使ったガストーチを買わないといけない。

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メタルジグの身が薄いのでドロドロに溶けた鉛を入れてもシリコン側が冷たいので入った瞬間固まってしまう。

だから、鉛を直前まで溶かしながら入れないと失敗する。
もしくはシリコンをホットプレートなどで150度ぐらいに温めてからやったほうがいいかもしれない。(未実験)

鉛を入れてすぐシリコンを開けて見たら、末に固まっていた。

pour-lead6
とりあえず、なんとかできた。
メタルジグの身が薄いと難しいようである。
チェリー(管理人)
実際にメタルジグの型を温めて、鉛を流すと、固まりにくくなるので失敗しにくくなる。
たとえ型を温めていても、一気に鉛を流さないと失敗しやすい。

形を整える

figure1
全体的にジグが薄いので一気に流さないと失敗になってしまう。

だからルアーの数が不ぞろいになってしまった。

figure2
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figure5
注入口の大きな鉛はニッパで切って写真で取ってみた。

次の作業は大きめのニッパでピアノ線の周りの鉛を取り除く。

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figure9
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figure8

ニッパでほとんどの鉛を取り除いてから、ヤスリで仕上げをする。
初めての割にはきれいにできた。

今回の失敗点

チェリー(管理人)
  • 厚みのないジグは固まるのが速く、きれいに作れないので型を電子レンジ等で温める必要があった。
  • 目玉は型を作る前に外しておくべきだった。


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アシストフックを作る。

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74kgのデブキャラだったオレが大したトレーニングなしで細マッチョになれた理由

   
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ABOUTこの記事をかいた人

長年、思ったようにターゲットの魚が釣れない時期があったのですが、あるきっかけで釣れるようになりました。「ある日、突然釣りがうまくなる」そんな感覚です。 しかし、釣れる、釣れないの差はほんの少ししかありません。 このことはほとんどすべてに当てはめることができると思います。大きな違いをもたらす小さな違いに気が付くかで、結果に大きな違いが現れます。 そんないろいろな情報を紹介したいと思います。