2016.03.16
釣具メンテ&インプレ
チェリー
ハイパーフォースDHGから変な音 修理のはずがトラブル続出・・・
釣りに行く予定の2週間前に釣りの準備を始めた時に、リールを回転させてみると「シャー」と音が鳴るではないか。逆回転でも正回転でも同じように音が鳴る。潰れる前に分解してグリスアップしておけば、長い間使用可能になります。
しかし、初めてハイパーフォースを分解するのでトラブルが続出しました。すべて組み立て完了を思ってリールを回転させてみるとドラグが効いていない状態になったり、軽い負荷でローターが逆回転したりしました。組み立てのコツを紹介させていただきます。自分でメンテするときの参考にして下さい。
くれぐれも分解は自己責任でおねがいします。
使用工具
- スパナ10mm
- プラスドライバー0番
- マイナスドライバー0番
- 精密ドライバー各種
- ロングノーズプライヤー(ホビー用)
- グリススプレー(シマノ)
- オイルスプレー(シマノ)
画像はクリックすると拡大します
まずはキャプ、ハンドルを外します。
スプールを外します。
(ボタンを押すだけ)
ベールアームの固定ネジ、裏表2ヶ所とアームバネカバーのネジ計3ヶ所のネジを外します。
おっと、忘れてしまいそうなネジがもう一本外します。
ベールを外す前にカバーだけを外し、内部構造と動作確認をしたほうがいい。
(先に書いておくべきだった!)
アームローラーを分解します。順番を間違えないようにゆっくり外し順番に並べます。
部品をウエス等で汚れをふきとり、グリスまたはオイルをスプレーし、忘れないうちにアームローラー部は組み立てておきましょう。
プラスチックのピン、バネ付きアーム、バネシート、まんじのように曲がったシャフトを外します。
Oリングとスプール固定ピンを外します。
固定ピンはトンカチで軽く叩けば外れます。
ネジを外さないとナットがゆるまないので、ネジ、ナットの順番で外します。
ローターを外すと、バネが出てきた。
このバネの取付には注意が必要です。
適当に取り付けるとローターがフリーになってしまいます。
正解の取付方法がわかるのに時間がかかってしまいました。
後半で取付の説明します。このバネが外れていたのが、異音の原因だったのです。今回はついでにバラして簡単メンテをします。
ブレーキコア組はバラさずに中央のベアリングにグリスアップして終了させるつもりだったのですが、
赤矢印部にオイルが付着して、軽い負荷でも簡単にローターが逆回転してしまうトラブルになってしまった。結局バラして洗浄するはめになってしまいました。
ブレーキレバーを外すにはこのネジを外します。内部にバネが入っているので取り出して、きれいにウエスでふきとり、グリスアップします。
カバーのネジ、本体のを開ける3ヶ所のネジを外します。
本体内部はこんな感じ!
ピニオンギア側は外さずにウエスできれいにし、グリスアップします。
マイタ歯車は取り出し、同様にウエスできれいにし、歯車全面にグリスを散布します。これを逆に組み付ければメンテ終了のはずが・・・。多くの時間を無駄に費やしてしましました。
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トラブル続出ポイント 組み立てのコツ
さっきの問題のローター内部のバネはベアリングの外周に取り付け、赤印のように穴とバネの先端を合わしておく。外から見てバネの位置がわかるようにしておく。
バネの方向は写真のように突起が出ている方をローター内部の方向にしておく。
ローターを組み付けるときはバネとブレーキコアの写真のレバーの穴にはめ込むのが正解です。
アーム取り付け時には、矢印のアームと次の写真の矢印の穴をはめて組み付けます。
下の穴とはこの矢印の穴です。
最後はこのバネも外れていた。トラブルにはなりそうにはないですが、よく気がついたものです。
ブレーキコア部の外周にオイルが付着するとローターが逆回転の時に軽い負荷で滑ってしまいます。
矢印の部品を洗浄します。
外周の金属とこの2本のOリングの抵抗で止まっています。だから正常でも力を加えればローターは逆回転はします。ドラグがあるので完全に固定でも良さそうな気がします・・・
洗浄にはパーツクリーナーのようなアルコール系ではなく、中性洗剤で洗ったほうがきれいに油分は落ちます。手もきれいにして、ブレーキコア部を組み立てると必要のない箇所にオイルが付着しないのでパーツを洗うついでに手も綺麗に洗っておきましょう。
ブレーキコア部はベアリング以外禁油です。
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お疲れ様でした。