堤防で落とし込み釣りをしていると落とし込み釣りのベテランをよく観察すると、堤防の一定方向を歩いているのがわかると思います。
私も落とし込み釣りを始めたころ「歩く方向がなぜ同じなの?」って思ったことがあったのが、これは魚の習性を学習すれば、「なるほど!!」と理解できるでしょう。
魚はどちらの方向に向かって泳ぐのかとというと魚は潮上に向かって泳いでいます。
その理由とは??
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魚はどこに向かって泳いでいるの?
【潮上に向かって泳いだ場合】
海面に落ちたエサは潮上から潮下に向かって流れますよね。この偶然に魚の潮上に落ちたエサを魚が潮上に向かって泳いでいれば見つける確率は高くなります。
逆にエサに対して潮上にいた場合でもエサの着水音に気づけば、潮の流れに乗ってエサの在処まで迅速に向かうことができます。
魚にとって潮上に泳ぐ方がエサを捕食できる確率が高くなると言えます。
【潮下に向かって泳いだ場合】
逆に潮下に泳いだ場合はどうだろうか?
魚の潮上に落ちたエサと同方向に泳いでいます。エサの沈下速度は魚に比べてかなりゆっくり落ちていきます。そうなるとエサが落ちてくる場所にはもうその魚は「もういない」ってことになります。
たとえ着水音に気づいたとしても潮に逆らって泳がなくてはいけないので捕食までに時間がかかり、別な魚にエサを取られてしまう確率が高くなる。つまり、エサが流れる方向が魚と同方向だとエサを見つける確率はかなり減ってしまいます。
だからエサを食べようとしている魚は潮上に向かって泳いでるのです。
「魚が潮上に向かって泳いで行くのは分かったけど、どこを泳いでいるの?」
「エサの落ちている海底やエサとなる生物が生息しやすい場所を泳でいる。たとえば海藻の中やテトラポッドの中や、堤防にへばりついてる貝類がつく場所」です。
これらの場所には魚のエサとなる生物が身を隠しやすく見つかりにくいので、魚も積極的にそういった場所の
近くを泳ぐことが多いようです。
だから落とし込み釣りでは「潮の流れる方向に歩いていく」し、「エサは潮下に投入する」その方が釣りやすく、魚が釣れるチャンスが多くなると言えるでしょう。
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エサを潮下に投入して潮下に向かって歩くメリットは?
エサを流す基本は「エサを先行させる」。これができていないとハリについたエサを魚は食べてくれません。
もし、仕掛けが先行していてエサが引っ張られるようであればエサの流れが魚から見れば不自然に見えます。
そんな不自然なエサは警戒されて飲み込んでくれないです。エサをつつかれてなくなるのが関の山ですね。
だから落とし込み釣りではエサを先行させやすいように「エサを潮下に投入して、沈下速度に合わせて潮下に歩く」これが一番釣りやすいですよ。
エサを先行させているとハリの付いたハリスが魚から見えにくいといわれているが、「ハリスが見えないから食う」「ハリスが見えたら食わない」かどうかはわかりません。しかし、「エサが魚から見て自然であれば食ってくれる」これが「エサが先行していること」であるのは事実でしょう。
「エサが先行していないと釣れない」は正解である。これは長年釣りをしてきてわかった経験である。「エサを先行させる」ことを守って釣りをすれば、魚は釣れるように必ずなります。
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